元ゲーム会社エンジニア 栗山貴嗣さんインタビュー
こんにちは、城西国際大学の大絵ゼミ生です。
僕たちは、ゼミ内の課題の一環で大手「ゲーム会社」で働いたことがある 栗山 貴嗣(くりやま たかつぐ)さんにインタビューの方をしました。
ゲーム制作に興味がある僕たちは、
・ゲーム会社の仕事内容や栗山さんがしていた仕事内容など
・アナログゲームについて
を主にお聞きしました。
ゲーム制作をしている僕たちにとってとても参考になるお話でしたので、必要になる方に参考になればと思います。
まず、今回のインタビューを快く受けていただきました、栗山貴嗣さんの簡単なプロフィールですが、
栗山 貴嗣 (くりやま たかつぐ)さん
「東京動脈」という東京の地下鉄線路図の3Dモデルを制作
現在 ・日本工学院の講師
・株式会社Sen Sproutのエンジニア
現在のお仕事に就かれる前に某ゲーム会社に就職している
今回は現在の職業についてではなく、前職の方にフォーカスを当てインタビューさせていただきました。
栗山さんの代表作である「東京動脈」
youtuber 「はろるど」様アカウントより引用
東京の鉄道史ー鉄道が築いた都市、東京」@東京都立中央図書館 1/30~3/21
1、ゲーム会社の仕事内容や栗山さんがしていた仕事内容など
ゲーム会社ではどのようなお仕事をされていましたか?
ハードウェアの方ですね。ゲーム機の方を設計して中身を作り込んで、それを沢山作る量産って言うですけど、していました。
またゲーム会社に就職した理由なども話してもらいました。
某ゲーム会社のゲーム機作りに関わりたいと思って、それ夢で、で自分が作ったゲーム機を電車の中で見るっていうのが夢だったですけど、もう叶ったので辞めてしまいました(笑)
ゲーム業界でのどのような職種が集まるんですか?
一般論的には、ゲームデザインをする人、世界観を考えるゲームプランナーっていう人がいます。ゲームプランナーはゲームの世界観を考えたりとか、ゲームの面白さが生まれるところ。それと特にゲームプログラマーが多いです。ゲームってプログラムが大きいので、めっちゃプログラムする人が多いです。あと、C Gデザイナーがいますね。キャラクターの3DCGモデルを作ったりとか、あと背景描くとか岩を描くとか芝生を描くとか武器だけ作っている人とかもいます。あとサウンドとか効果音作っている人とかいます。ざっとですけどね。
基本的には、ゲームの面白さ考える人、ゲームのプログラムをガチガチ作る人、絵を描く人、音を作る人、売る人みたいな、一行にするとこんな感じ(笑)
オンラインでアップデートできるようになったのは凄いことですか?
それはかなりデカくて。良い面と悪い面があって、終わらなくなったんですよ仕事が。結局カセットの時代とかC D ROMとかの時代は、出しちゃったら良くも悪くも終わりなんですよ。一回出しちゃったらそこで手を離してそこから何もできないんですよね。アプデがあることによってお客さんの意見をどんどん取り入れながら、シーズンごとのイベントとかでゲームの寿命が増えたんですよね。一度作ったものがずっと遊ばれているのはすごく良いことで、今までは売った瞬間にバーって売れてそこで売り上げが全部絶ってそのあとチョロチョロっと売れてあとは忘れていくだけですけど、イベントやったり武器足したりとかすることで、一回作ったゲームがちょっと付け足すだけでまた売り上げが伸びる。
ちょっと労力足すだけで売り上げが伸びる良い面もあれば、逆にそのプロジェクトが終わらない。
2、アナログゲームについて
アナログゲームについてどう思っていますか?
例えばうちの専門学校のゲームプランナーコースでは、そこの体験入学で高校向けにやるんですけど、そこではパソコンを一切使いません。アナログゲームを設計します。それはなぜかと言うと、デジタルゲームって遊ぶ側って、ゲーム作った人が設計したルールがあるじゃないですが、そのルールに沿ってしか遊べないんですよ。でもアナログゲームは遊びながらお互いに相談しながらルールをみんなで考えて設計できる。実は、デジタル・アナログ限らずゲームデザインに対して本質的な学びがあるのはアナログゲームだと思う。
アナログとデジタルの大きな違いはありますか?
アナログとデジタルの一番の本質的な違いはルールをその場で変更できるかどかだと思う。もちろん、アナログのが対面ぽいとかボイチャっぽいとか、デジタルの方が不特定多数とマッチングするとかグラフィック綺麗とか点数の計算自動でやってくれるとか色々あるんだけど、一番の本質的な違いは、ルールが変更出来るか出来ないかだと思う。あとは付随する特徴はあるかと思うんですけど。
今回は様々なご経験談やご意見をいただき、大変楽しくインタビューをお聞かせいただきました。私たちにとって将来について考えるきっかけとなりました。貴重なお時間をありがとうございました。
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