日経映像 菅原彩乃さんインタビュー
日経映像アシスタントプロデューサー
菅原彩乃さんインタビュー
映像班では、日経映像でアシスタントプロデューサーをされている菅原彩乃さんにインタビューさせていただきました。
現在のお仕事についてと、私たち学生ならではの疑問にお答えいただきました。
Q. 映像業界に興味を持ったきっかけはなんですか?
A. 小学校一年生くらいの頃だったんですけど、最初はミニモにがすごい好きで。小学校一年生だし表しかみえてないのでテレビいいなって、映ってる人になりたいっておもったのがきっかけで。小学校も中学校も夢がぶれなかったんです。テレビの中の人になりたいっていう。それで中学校一年生のときにサンミュージックの養成所に三年くらい通ってたんです。舞台とかもあってそういうのもやってたんですけどなんかちがうなと思って。
たまたまそのときに舞台を見に行ったんです。2.5次元の舞台。すきなアニメが舞台をやってて。
最後に演者さんがずらっと並んで、ありがとうございましたってカーテンコールで幕が閉まっていくのを見て、この裏背景にはどれだけの人が関わっているんだろうと思ったんです。それこそ美術さんだったり、教える人とか、いろいろいて。想像もつかないくらいの人数でやっているんだろうな。それでこの一つのもの、舞台ができていて、何ヶ月も準備して完成してっていうのを最後に思って。それで裏方さんって仕事があるのかっていうことに当たり前なんですけど気づいて。それから裏方をやりたいなと思って。いま27歳なので結構間があるんですけど、2年前に日経映像に未経験で入って。飲食とか接客業とか全然別の仕事をしてたんですけど、いろいろきっかけがあって、このままこの世界を知らずに人生30代になってって悔しいなと思って日経映像に入ることにしました。
Q. 映像にいろんなジャンルがある中で、番組を選んだ理由または経緯を教えてください。
A. 正直なんでもよくて。全く知らない世界だったので、ドラマ、映画、バラエティは大変だろうなくらい。未経験で入るって少なかったんですね。すぐに入れるところでってなったときにちょうど、私の前にいた人が今月いっぱいで辞めるからそこの枠が開くからどうですかっていうお誘いをもらって、面接してっていう感じだったので。もう経験できれば正直、経済全然興味ないんですけど。経験を積めるところであればどこでもよかったのでここに。
Q. 一日の流れ、仕事内容をおしえてください。
A. 普通のサラリーマンとは全然違って、普通だったら8時9時とかに出社して何時にお昼で何時に終わりで、残業だとこれぐらいで、この時間の電車に乗って、みたいなことだと思うんですけど。APとかADとかは時間が毎日バラバラなので…。
たとえば編集所の日だったら、朝から編集所に家から直行で行ったりとか。収録だったらちょっと会社に朝よってここに来たりとか。
一日一日やってることはばらばらなんですけど、仕事内容は基本的に私がやっているのは、収録の進行をメインに、出演者の手配だったり、スケジュール管理もそうですし、出演者ケアとか、あとディレクターとかADの話聞いたりとか、仕事内容はいっぱいありますね。でも一日パソコンでずっとカタカタしてる日もあれば、編集所に行ってテレビに流せるようにテロップを入れたりとかの編集作業をしたり、MAというナレーション録りをしたり、音を清音したりそういう日もあったり。
基本的にはディレクターがメインではやっているんですけど、ディレクターが動きやすいように進行していく。たとえば編集所の手配とか時間とか、ナレーターの手配もそうですし。
最初私は3分のインフォマンを担当していたんですよ。ミニ番組みたいな。そこにもたった3分なんですけど、ナレーターさん、音響さん、編集所の人、ミキサーさんとか、いっぱい関わるのでその周りのひとをまとめて、一個の作品を作るお手伝いみたいなことをしています。
Q. 一番大変だった仕事、印象に残ってることはありますか?
A. やっぱり収録とかは楽しいですよね。みんなが準備してきて、みんなが一緒に動くのもそうですし。
私は全部楽しくやれているなと思っていて。もう今日だるいな、仕事行きたくないなと思うことが、日経部入ってもうほとんどないくらい毎日充実してるのであんまり。
日経部は特に休みとかもしっかりしているので、土日とかゴールデンウィークとかも急遽入らなければ基本的には休みですし、プライベートも充実できて仕事も充実できてっていう。他の会社はわからないですけどけっこう周りには、日経映像さんそのへんしっかりしてるよねといわれることは多いので。
Q. 映像業界の強み(日経映像の強み)はそういうところでしょうか?
A. けっこういろんな番組をやっていますよね。経済のイメージが強いと思うんですけど、バラエティチームもあったりしますし。私は競馬が趣味なんですけど、競馬の番組とかもやってたり、あとは再現とか、CMミニ番組とかじゃなくてしっかりしたCM。私が入って一番最初に担当したCMが、浅田真央ちゃんが出てるCMとかそういう大きいのもしますし、それこそ今年春からこの番組も始まりますし。
いろんな番組を経験できることはいいかなと思います。バラエティだけの制作会社とかドラマだけの制作会社とかがあって、それも特化してていいと思うんですけど、いろいろやって次の選択肢が増えるというか。興味がなかったけど、ちょっとやってみてこれ面白いな、これもっとやってみたいなとか。選択肢が増えるなと思います。
Q. どんな人が向いているとか、こんな人と一緒に働きたいという人物像はありますか?
A. まず、気を遣えることはけっこう大事だなって。フリーのディレクターと仕事をすることとかが多いんですけど、みんな謙虚なんですよね。だから、すごい謙虚さって大事なんだなと思います。周りが見えていたりとか、大事かなと思います。
Q. 映像業界で働いて学んだことはありますか?
A. 全部勉強ですよね。未経験から入ってたので全て勉強だったんですけど…。
特に私はAPをやっていて人と接することが多いので、人との接し方、この人が何を求めてるかとか、何が言いたいのかなとか、その人がどうしてほしいか、どうしたら楽になるかなっていうのはすごい思いますね。技術さんでもその人たちが働きやすいように、私はどういう立ち回りをしたらみんな動きやすいかなっていうのを第一に考えて動いてはいるので、そういう周りを見る目とかは結構勉強になりました。
私のことをとってくれたプロデューサーも人のことみるのがすごい得意みたいな。その人がどう思ってるかとか。そういうのすごい勉強になりますね。
Q. 学生時代に夢中になったことはなんですか?
A. 学生時代は私あまり真面目ではなかったんですよ。というのも不良とかじゃないんですけど、中学校までは行って、高校はもうほとんど通信高校だったんです。1年間だけ普通に定時制の高校通って2年からは通信に切り替えて、もうバイトがメインでしたね。勉強を頑張るというよりバイトメインで、そこも簡単に単位が取れるみたいな高校だったのでバイトメインでやってて、留学に行きたかったのでそのことだけを考えてましたね。留学のためにお金を貯めてオーストラリアに行ってきたんですけど…っていう。学生っぽいことはあまりしてなかったです。
Q. 留学で刺激を受けたことはありますか?
A. 全く英語ができない状態で行ったので、一人で行ったので何もわからない状態だったんですけど。
ホームステイを最初にやって、あとはシェアハウスみたいな、それこそ留学生たちが集まるような感じだったので。そこでいろんな人と、世界中の人と関わったので。仲良い人以外はコミュニケーションを取らなかったけど、そこでいろんな人と。外国人の人たちってフレンドリーじゃないですか。なのでそのへんは今に活かせているかなと思います。
Q. 学生のうちにやっておくといいことはありますか?
A. 私すごいテレビっ子だったんですよ。いろんな番組、映画、ドラマ、バラエティでもたくさんみるのは大事だなと思います。
Q. コミュニケーションの取り方のコツはなんでしょうか?
A. あまり距離を置きすぎずに笑顔とかは大事かなって思います。
感想
実際にお仕事をされている方に、気になっていたけれど知る機会がなかったようなお話を聞くことで、進路に悩んでいる私たちにとってとても有益なお話を聞くことができました。私たちの進路決定や、学生である今なにをするかということを考えるときにイメージが湧きやすくなったと感じます。
またインタビュー当日は撮影現場の見学もさせていただき、お話を聞かせていただくだけでなくとても貴重な経験をさせていただきました。
本物の現場を生で見て、インタビューでも触れられていたコミュニケーションがとてもうまくとれていることから撮影が円滑に進んでいる様子がよくわかりました。自分たちも実習でその難しさを実感したからこそ、菅原さんの担う仕事の重要性とそれをこなすことのすごさが伝わってきました。
貴重なお時間をいただきありがとうございました。
0コメント