ファッションデザイナー 田中啓一さんインタビュー
田中啓一さん
1995年 東京生まれ
1977年 東海大学工学部卒業
1980年 文化服装学院アパレルデザイン科に入学
1983年 文化服装学院を卒業後、「NICOLE ニコル」に入社
1990年 コムデギャルソン入社 デザイナー
2003年 ご退職
2010年 春夏より独自のブランド KONTRAPUNKT
(コントラプンクト)
現在 大学の非常勤講師
田中さんは、東海大学工学部をご卒業後、機械装置の会社に入社。その頃、ライブハウスに通う中で音楽カルチャーの影響や色々な人との出会い、時代の変化から自分のやりたい事を見つけ、技術を身につける為に、文化服装学院のアパレルデザイン科に入学しました。その後は1983年「NICOLEニコル」に入社、1990年にコムデギャルソンに入社しデザイナーとしてご活躍されました。ご退職後は、独自のブランド「KONTRAPUNKT」(ドイツ語で対立法という意味)をスタートしました。
Q1 ファッション業界に入ろうと思ったきっかけ
機械装置の会社にいた頃、ライブハウスに通っており、そこでの音楽の影響や色々な人との出会い、時代の変化から自分のやりたい事を見つけた事でファッション業界に入った。幼少期は、絵を描く事が好きだったそうで、元々服が好きだった事もあり、ファッション業界に入るには、技術を学ばなければならないと考え、文化服装学院ファッション工科アパレルデザイン学科に入学。文化服装学院のパターンでは、大学時代の工学部で学んだ事が活かされたそうです。
Q2 ブランド立ち上げの際に苦労したこと
当時は人と関わることが一番難しかった。事務作業が苦手であまり楽しめなかった。
Q3 デザインに影響しているもの,どんな時にアイデアが浮かぶのか?
毎回何でデザインが浮かぶかは異なる。自分の好みもあるが、日々の積み重ねでセンスが身に付く。無駄でも良いから遊ぶ。日常で色んなものを見て、触れて、色々な環境に身を置くことが大事。
Q4 1日のスケジュール
今と昔は労働の仕方が異なるので分からないが、田中さんは5時出社、40時間起きっぱなしの時もあった。現在は、大学の非常勤講師の為、zoom授業や会議、授業準備が多い。
Q5ファッション業界に就くのに必要なスキルとは?
職場(販売、デザイナーなど)によって異なる為、何とも言えないがデザイナーになるとしたら、センスを磨くしかない!そうで無いと、人を惹きつける事は出来ない。人との関係、好奇心も大事。
Q6これからの活動と意気込み
特に無く、引退を考えている。
Q7最近の若者のファッションについて思う事
一概には言えないが、一般の大学の人の服はつまらない。経済面や環境の影響もあると言う。環境が変われば、ファッションが変わる人もいる。選択肢が増えたから服にお金を使う人が減ったと感じる。
Q8私達の今日のコーディネートに点数を付けてください!
最後は私達のコーディネートに点数では無く、それぞれアドバイスを頂きました!
アドバイスからそれぞれのファッションの系統の違いや良さを感じました。このアドバイスからも自分らしさがあれば、どんなファッションも素敵だと私は思いました。
今回のインタビューからファッション業界がどのような世界でどんな魅力があるのかを学ぶことが出来ました。また、ファッション業界に関わるお話だけでは無く、学生時代にやっておくべき事、人生において大切な事が学べたと感じました。特に印象に残っている言葉は、「無駄でも良いから遊ぶ」と言う言葉で、何においても、色々な人と関わる事や色々な環境と触れる事の大切さを学ぶ事が出来ました。また、何にでも興味を持つ好奇心が自分の本当にやりたいと思える事を見つけるきっかけになると感じました。最近の若者のファッションについて思う事をお聞きした際のご回答にもあった様に、一般の大学生の服はつまらないと言うことからも私は、学生に限らず、自分らしい個性を持って服を着る人が増えると良いなと考えさせられました。貴重なお時間を頂き、ファッションについても日常においても大事なことが学べた良い機会となりました!
0コメント