写真家 花澤杏華さんインタビュー

インタビュアー 板東ふうか

私は、写真家の花澤杏華さんにインタビューさせていただきました。

花澤さんは、医療ソーシャルワーカーとして働きながら、フィルムカメラメインでフォトグラファーとして活動されている方です。

花澤さんのInstagram(@aprico7_)より


 花澤さんは、学生時代に治療法のない難病を患っていることが発覚し、いつか失明する可能性があることを知ってから、当たり前が当たり前にある、奇跡の様な毎日を写真という形で残せたらいいなと思い、写真にのめり込んでいきました。

「当たり前にある日々が当たり前ではない」ということを伝えるために、日常の「在り来たり」や身近な人を主に撮影しながら活動されています。


① どんな時にシャッターを切ろうと思いますか?また、撮る際に意識していることはなんですか?

シャッターを切る瞬間は、この景色を残したいと思った時や、誰かに伝えたい、忘れたくないと思った時です。

この中でも一番強い気持ちは、忘れたくないという気持ちです。

その場で見ていつまでも憶えていることなんて多分できないと思うし、もう一度見たくても見ることができないなんて事もあるから、忘れないように、思い出せるようにシャッターを切っています。

撮る際に意識をしていることは、日常を切り取る上ではあまり意識をしていないような気がします。

残せれば良いなという感じで撮影しています。

お仕事の時などは光の入り方、構図、明るさを意識して撮影しています。


② 花澤先生は、フィルムとデジタルを両方使っていますが、使い分ける基準を教えてください。

最初はデジタルカメラをメインにしていましたが、写ルンですを使用した後から、フィルム特有の質感や写りが気に入って、それからはフィルムで日常を残すようになりました。日常を切り取る上では使い分ける基準というものはなくなんとなくここはデジタルで残してみようとか、そんな風に使用しています。

また、ISOが200のフィルムを主に使用しているので暗いところ、例えばカフェとか光の無い室内で撮影する時はデジタルを使用しています。


③ 花澤先生が撮っていて特に好きなものは何ですか?

月やお花を撮るのが好きです。三日月や満月、日によって違う顔を見せる月を見るのが大好きで気付いたら毎回写真に残している自分がいます。お花も散歩をしている時に見つけると良く撮っています。いろんな色の花や形のお花を見つけると小さな幸せに気づけた気がして、その日は幸せな気分になります。


④ 写真をレタッチする際に意識していることがあれば教えていただきたいです。

レタッチする時に意識していることは被写体に対して背景が明るすぎないか、

自然な色味になっているか等です。

フィルムで撮影する時は明るさを変えるくらいですが、デジタルで撮影する時は上で述べたようなことを意識してレタッチしています。


⑤ 最近のお気に入りの写真と、今年やってみたいことなどあれば教えてください。

お買い物に行った際に見つけた桜並木で撮影しました。私が見つけた頃はもうすでに桜が散り始めていましたが、地面に落ちる桜の花びらと、桜の木々から漏れる木漏れ日がとても綺麗でシャッターを切りました。

最後に、今年やってみたいことは個展を開くことです。SNSを通して作品を見てもらうだけではなく、個展のスペースに足を運んでもらい、画面越しではない状態で作品を見てもらえる場所を作れれば良いなと思っています。みなさんに日常の大切さを伝えられる機会をもっと作っていけたら良いなと思っています。


【使用カメラについて】

・PENTAX SP(メイン)

・Canon EOS 6D

【使用レンズ】

・Super-Takumar 55mm F1.8(メイン)

・Canon EF50mm F1.8 STM

大絵ゼミ

城西国際大学メディア学部メディア情報学科 映像芸術コース(東京紀尾井町キャンパス) ファッション・イラスト・映像・デザイン・ゲームなどなんでもありのクリエイティブ系ゼミです。 就活やビジネスデザインにも力をいれており、業界インタビューや起業計画書作成、各所見学会などで社会研究を行っています!

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